伯父の息子(私から見るといとこ)が約143万円借金が残っていることがわかっていたが、リストラされたから毎月返済ができないと言ったので、うち(実家)へ来るように母から電話させた。
もちろん、私はスピーカーフォンで聞いていた。
お金を借りているくせに、まったく悠長な態度だ。
借りたのは5年ほど前。そのときから少しずつでも返していたら、こんなに残っていないだろうに。
しかも「返済できなくてすまないね」ではなく「リストラされたからしょうがない」みたいな発言を横で聞いていて、ものすごく腹が立った。
これはリストラされたからと同情できるものではない。
その気持ちが許せない。
当日、伯父は一応ワイシャツとズボンだったが、いとこはポロシャツだった。
もう、爆発寸前。
何の話で呼び出されたかわかっているだろうに、ポロシャツか!?
容赦はしない。するつもりもないけど。
母と私と伯父といとこ。
座ったまま、誰も何も言い出さない。
まず、そっちから謝るべきではないかと思うのだが。心苦しいのか?居直っているのか?
「何の話かわかっていますよね?」たまらず、私が切り出した。
すると「借金が返せなくて、すみません」といとこが返した。一応、いとこの名前で借りているのだが、たぶん伯父の借金だろう。
伯父の家は昔からクリーニングを営んでいた。しかし、不況と良質のクリーニンググッズができてから、クリーニング業界は低迷している。伯父の家もご他聞に漏れず、かなり前から苦しかったことは知っている。赤字を埋めるため、うちからお金を借りたのだろう。そこまではいい。だが、5年も音沙汰もなく、最近ちょっぴり返してきたと思ったら、リストラされたから返せない、と聞いても納得するわけがない。
商売していると設備投資などのために借り入れをするのは知っている。それならば銀行から借りればいいのだ。
たぶん、銀行が貸してくれなかったのだろう。ということは、お金を貸しても帰ってくる算段がないほど、経営状態に見込みがないということだ。
銀行が貸してくれなかったから、うちに借りに来たのだろう(たぶん、数度あると思う)。
借金はうちだけだと思ったら、伯父の話を聞いていたら身の毛がよだつ思いがした。
クリーニング店の借金がどれほどあるかよくわからなかったが、とにかくAからお金を借りる、そのお金を返すためにBからお金を借りる、またそれを返すためにCからお金を借りる・・・と延々と続く。
借金地獄ってこういうことを言うのだと思った。
こんな人たち、うちを巻き込まないでほしい。それがそのとき感じたことだ。
母は横で聞いていて、何とも思わないのだろうか?思わないんだろうな。それが現状だ、大変だなと思うだけなんだろう。
こんな話を聞いて同情する人がいるの?
ちゃんと常識を持っていたら、絶対にこんな人たちに貸したりしない!
「今度、母を引き取って大阪で暮らしますのでお金が要ります。そのお金がないとうちは困りますので返してください。」と言うと、さっきの話を繰り返し、いかにも今返すのは大変だと言う。
今に始まったことじゃないだろ!?
言い訳ばかりである。
話が堂々巡りになるし、いっこうに埒が明かない。
「リストラされたのは大変だったと思います。でも、お金がないのなら、朝働いて昼働いて夜も働いてお金を作ってください。」と言った。端で聞いていたら鬼みたいかも。
すると、「返さないとは言っていない」と、また言い訳の繰り返し。
うるさいっ!!
とにかく借金していることに微塵の罪悪感もないのだ。
お金を貸してくれて有難うとか、返せなくて申し訳ないとか、そんな人間らしい感情がないのだ。
借金につぐ借金。雪だるま式に増える利息。終わりのない借金生活。それが当たり前の生活になっている。目が覚めて寝るまで、ずっと。悪いこととも何とも思わない。感覚が麻痺している。
しかも自己破産までしている!!!
母の妹(叔母)の旦那がクリーニング店にアイスクリームも売り出そうと発案して、銀行から2000万円借り入れるために、伯父を連帯保証人にした。
「連帯保証人なんかになったらダメですよ」なぜ伯父がサインをしなければならないか?それは叔母の旦那がDVだからだ。暴力をふるわれたら困るから。さすがにそのときは伯父が気の毒に思った(でも、返済はしてもらう)。
しかし、素人が手を出して成功するはずもなく、借金が返せないのであっさりと自己破産したのだそうだ。
だから、お金を借りようにも銀行へ行けない。自分の兄妹やいとこの兄妹を頼るしかない。いとこは前に働いていた会社からもお金を借りていたそうだ。ちょっと笑ったよ。返済が終わったとたんにリストラになったようだ。わかる。
「母はお金を貸すときに一言も言い訳をしませんでしたよ。そちらが返すときも言い訳をしないでください。」と言った。
そして、「●月●日までに143万耳を揃えて返してください。それ以降は一日も待ちません!」と言った。
しかし、ここでケンカをするわけにはいかない。何しろ、念書を書いてもらおうと思っていたから。ヘタに頑固になってしまったら元も子もない。そもそも、母がいくら貸していくら返ってきて、あといくら返してもらったらいい、という管理をしていないので、何かがあっても証拠がないのだ。証拠作りが必要だ。
そこで矛先を変えて、いとこに聞いてみた。
「143万、返してくれる気持ちがありますか?」
すると、小さな声で「はい」とうなづいた。
今だ!!
「では、ここに念書を書いてください。」と用紙を目の前に出す。カーボン紙も敷いて複写もしておく。
一瞬のひるみが見えたが、見ていないふり。
「わたくし●●●●は、●●●●(母の名前)からの借金150万円のうち、残りの返済金143万円を●月●日までに下記の銀行口座に振り込むことを約束します。」と私が口頭で言ったことを書かせた。下には年月日と母の銀行口座の明細、そしていとこの名前。
「印鑑を持ってきましたか?」と聞くと、持ってきていないと言うので(そうだろうな)、「じゃあ、拇印でいいですよ」と朱肉を渡す。いとこはおとなしく自分の名前の横に拇印を押した。
「伯父さんも書きますか?」一応、2人の名前を取っておこうと思った。
伯父もしぶしぶサインと拇印を押した。
そして複写のほうをいとこに渡す。
これで証拠ができた。
それからはあまり話すことはない。
だって、雰囲気は最悪だから。お茶も出してないし。
そこで伯父が「この家を売ったら2000万くらいするって?」とボソッとつぶやいた。叔母(母の妹)から聞いたのだろう。母には誰にも家の売却金を言ってはいけないと言い含めておいたのに、やっぱり妹にしゃべっていたか・・・。
私は「まだいくらで売れるかわかりません」と言い放った。
また借りる気か?
と、そのときゾッとした。
もちろん絶対に貸さないけど、あんた借金も返済しないうちから人んちの売却金をつぶやいてどういうつもりだ!?
143万返ってきて、さらに家が売れたら2000万ほどのお金が入ってくる・・・などど、頭の中で計算でもしているのだろうか?
だいたい、あんたたちがうちのお金にどれほどタカッてきたんだ!?
今までに数千万円、タカッてきただろう!?
毎月、兄妹で食事会をして、なんで母が全部おごらないといけないのだ?旦那を亡くしている母におごるならわかる。さみしいから月に1回はみんなで集まって食事でもしよう、ならわかる。別におごってもらわなくても結構だ。自分で払う。自分のものは自分で払う。みんながそうすればいいのだ。
なのに、なんで母がおごらないといけない?何もかもおかしいだろう!?
帰る前に伯父が「会うのはこれが最後になるかな」と言った。
あんた、お金さえ返せばもう付き合わない気?まったく、金の切れ目が縁の切れ目とは言うが、借りてる側が言うことじゃないよね。
お金がなかったら兄妹づきあいもしないのか?やっぱりお金目当てだった、とハッキリ言ったようなもんだ。
ポンコツ車で2人は帰っていった。
ちゃんと返せよ!
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